日程変更を経て開催予定!今年は秋を彩る「酒田花火ショー」※変更あり

※開催が予定されていた酒田花火ショーですが、残念ながら8月18日に中止が発表されました

夏の大きなイベントといえば花火大会。私が暮らす庄内地方には、全国的に知名度のある花火大会が2つあります。

まず1つは、酒田のお隣鶴岡市で開かれる「赤川花火大会」。8月第3土曜日に開催されるこの花火大会は、首都圏からバスツアーが出るなど、全国的にも知名度の高いイベント。さらには海外から来る人もいるらしく、数年前に私が行ったときは、英語とフランス語の場内アナウンスが流れていました。

名称を「赤川花火プレゼンツ」と変更、密を避けるために7月23日から8月21日までの30日間、1日30発の花火を打ち上げるという形式で開催されています。

そしてもう1つが、私が住んでいる酒田市で開かれる「酒田花火ショー」。最上川河川敷を使って開催されるこの花火ショーは、音楽と花火のコラボだけでなく、水上スターマインや2㎞にわたる空中ナイアガラなど見どころ満載。酒田市の人口を超える20万人もの人が集まる一大イベントです。

本来であれば8月の第一土曜日に開催されるこの花火ショー。その前日には「酒田港まつり・甚句流し」が開催され、街中が人であふれる賑やかな週末になるはずなのですが……2021年は酒田港まつり・甚句流しは中止、花火ショーは9月25日(土)に順延となりました。

私は2019年の花火ショーに行き、その時はちょっと贅沢に有料観覧席をとりました。4人定員の広い升席には既にビニルシートが準備されており、また有料観覧エリア内には専用の売店やお手洗い(ここ重要!)があるなど、至れり尽くせり。

夕方になって少し暑さがおさまった風にあたりながら、宵闇がだんだんと拡がっていく光景はとても美しく、今でも忘れられません。

もちろん花火も迫力満点。夜空いっぱいに次々と打ち上げられる様子はまるで空が爆発しているかのよう。かすかに鼻をつく火薬の匂いに情緒をかき立てられながら、ひたすら空を見上げていました。

酒田市の花火大会は、1929(昭和4)年、酒田港が第二種重要港湾昇格したことを祝う記念祭の一環として始まりました。戦争や酒田大火で中止になることもあったものの、現在まで続くこの「酒田花火ショー」は、観光客だけでなく地元市民の夏の風物詩にもなっています。

今年は9月25日に開催される予定ですが、9月末の夜というと酒田には秋の気配が漂っている頃。秋風に吹かれながら見る花火はどんな感じなのでしょう。そして来年以降は、直径500メートルもの花火になる2尺玉花火の競技会になるともいわれており、酒田花火ショーがこれからどんな風に変容していくかがとても楽しみです。

今は県境を越えた移動は控えるようにと言われていますが、コロナが落ち着いた暁にはぜひ酒田花火ショーに足を運んでみてください。本当にきれいですよ。

4年目を迎えた酒田でのスローライフ。ほかのお話はまた次回。

ガンバリーニ杏子

神奈川県鎌倉市出身。2018年3月より縁も所縁もない山形県酒田市に移住。ライター仕事やブログ「ボンジュール庄内」運営のかたわら、適度に便利でゆとりある地方都市生活を絶賛満喫中。夫ピエールと共に酒田市の中通り商店街でボードゲームカフェ&バー「Chez Pierre(シェ・ピエール)」を運営中。2021年7月からは酒田エフエム放送ハーバーラジオ(76.1Mhz)で「キョーコとピエールのボンジュール庄内」を担当。ちなみに「ガンバリーニ」は本名。

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この記事を書いた人

神奈川県鎌倉市出身。2018年3月より縁も所縁もない山形県酒田市に移住。ライター仕事やブログ「ボンジュール庄内」運営のかたわら、適度に便利でゆとりある地方都市生活を絶賛満喫中。夫ピエールと共に酒田市の中通り商店街でボードゲームカフェ&バー「Chez Pierre(シェ・ピエール)」を運営中。2021年7月からは酒田エフエム放送ハーバーラジオ(76.1Mhz)で「キョーコとピエールのボンジュール庄内」を担当。ちなみに「ガンバリーニ」は本名。

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