【コラム】正月に満開になる!?啓翁桜 〜「環境にやさしい農業」を実践する生産者〜

こんにちは。 遊佐生活6年目の辻です。
寒くなってきましたね!鳥海山の頂上もうっすら白くなりました。この時期は雪が積もったり溶けたりして、秋から冬への移り変わりを鳥海山が教えてくれます。

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(初冬の鳥海山)

今回は、鳥海山の麓で「環境にやさしい農業」を進めている、小野寺一博さんとお母様の弥栄子さんを紹介します。

私が小野寺さんと初めてお会いしたのは、生活クラブ千葉での生産者交流会です。
こだわりの米作りと、持続可能な農業についての話がとても印象的でした。
その後、小野寺さんも私も「夢都里路くらぶ(*1)」運営委員会になりました。私は遊佐の話を聞き、夢都里路くらぶ企画の「とうがらし収穫」に参加して遊佐に住んでみたいと思うようになり、二地域居住を決めました。今私と夫が自然体で遊佐に溶け込むことができたのも、小野寺さん家族のおかげです。

共同開発米部会メンバーの小野寺さんは、お米の生産の他にパプリカ・とうがらし・啓翁桜(けいおうざくら)も生活クラブに出荷しています。

*1 夢都里路くらぶ :生活クラブ生協運動から生まれた、生活クラブの材を作っている提携産地での農業や漁業を応援する取り組み。

目次

米(遊YOU米・つや姫・95号)

田植えは5月10日頃から始まります。

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(田植えをする小野寺一博さん)

稲刈りは9月中旬から10月下旬に行われます。

遊佐町は、鳥海山の雪解け水が湧き出る水の豊かな土地です。地域ぐるみで化学合成肥料や化学合成農薬に頼らない米作づくりをしています。

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(収穫期を迎えた稲は黄金色の絨毯のよう)

パプリカ

4月は、ハウスにパプリカの苗定植が行われます。

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(パプリカの苗定植)

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(真っ赤で美味しそうなパプリカ)

パプリカは、7月から出荷が始まり12月まで出荷されます。

とうがらし🌶

3月ポットに種播きをしてハウスで苗作り、6月に畑に定植します。

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(唐辛子畑)

10月収穫して葉っぱや緑色のとうがらしを取り、乾燥機で乾燥して出荷されます。

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(唐辛子の出荷はお花のよう)

啓翁桜🌸

11月初旬、お正月に満開になるような枝を収穫しています。
収穫された枝は約80cm×約10本の束にします。それを冷蔵庫に入れ冬を感じさせ、その後温かいお湯につけ、春を再現して芽吹きを促します。

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(枝の収穫期を確認する小野寺一博さん)

いよいよ出荷の時がきました。

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(出荷を迎えて笑顔の弥栄子さん)

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(啓翁桜と鳥海山)

啓翁桜の栽培 ~生産者の声~

販売を始めたのは20年ほど前のことですが、啓翁桜の農作業は冬が中心のため年間をとおしての農作業の平準化に役立っております。11月から作業が始まり、収穫、調整、低温遭遇、温湯、加温、出荷と続きます。3月には木の皮を剥いて花芽がたくさんつくようにしてやる作業や、カイガラムシ防除と病気防止のための消毒作業を行います。今後も面積を拡大し、遊佐町の特産物にできるよう努力していくつもりです。

(生産者 小野寺一博)

プロフィール
1955年生まれ、千葉県出身。1985年生活クラブ加入。組合員活動時代、各地の生産現場を訪れ地方の過疎化・高齢化・耕作放棄地を目の当たりにして、私にできる事がないかなぁと考えていました。「夢都里路くらぶ」で遊佐の移住促進を知り、夫と共に千葉・遊佐との二地域居住を選択しました。
現在は生活の拠点を遊佐に置き、消費材のおこし作りと農作業で手が足りない時にお手伝いし楽しく過ごしています。
冬は千葉に戻ります。

間近に鳥海山を望み、海も近く、四季の移り変わりを感じ、温かな人々とのふれあい、水・空気・旬の食材・温泉を楽しむ日々を過ごしています。 (成子)

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