経緯

これまでの経緯

はじめに
産地(酒田)で暮らす「TOCHiTO(とちと)」プロジェクトがスタートしました。
これは、単に、酒田に移住・定住するための住居や窓口を紹介しましょう、ということではありません。
酒田という土地に住み、地域の人々とつながり、自分らしさを活かしながら、自らの暮らしとまちの未来を、みんなの力で創り出していこう、という取り組みです。
一言でいえば「参加する暮らし」。参加する形はいろいろです。地域を知ろうとする、活動する、つなぎ広げていく、あるいは、そういった人たちを応援し勇気づけるのも、りっぱな参加です。
ではなぜ、生活クラブがそもそもこのプロジェクトに取り組むようになったのでしょうか。
3つの段階がありました。
はじまりは、50年ほど前の都市圏の生活クラブの組合員と生産者の交流でした。設立間もない生活クラブが庄内の米や肉などの生産者と提携を始めるのとほぼ同時に、生活クラブの組合員と生産者の交流会が庄内の地で開かれたのです。その後交流会は毎年開催され、お互いの信頼感・親密感は揺るぎないものになっていきました。時代が経過し、産地は担い手不足という深刻な状況に陥ります。その困難状況は、もはや消費地組合員にとり「自分の事」であり、援農・就農という具体的な行動が自発的に生まれました。(第1段階)
こうした行動は、初めは、生産者と消費地組合員との1対1の個別連携でした。しかし、担い手不足は産地全体での課題でもあります。消費地(都市圏)にも同様に地域全体の諸課題は数多くあります。それぞれが持続・発展していくためにはどうするか。生活クラブは、「産地の生活者(生産者)⇔都市圏の生活者(生活クラブ)」の視点に立った新たなネットワーク構想を打ち出しました。お互いに次のライフテージに必要なもの(こと)等を出し合い、新たな協力関係で実現を目指そうというものです。そして、その具体的な実践が庄内ではじまったのです。(第2段階)
このような生活クラブの活動と、人口減少問題に直面している酒田市の行政を生産者がつなぎます。移住施策の一環として「生涯活躍のまち」構想の取組みに着手した酒田市は、生活クラブと連携し、移住に関するニーズ調査や首都圏住民の直接の声を把握し、それを踏まえて生活クラブとの話し合いを重ねました。その中から「単なる移住施策ではなく、一緒に持続可能なまちづくりをしていく」という全体の方向性が固まりました。2021年11月、酒田の民間事業者による地域交流の拠点となる施設とそれに付随する移住者向け住居の計画計画が確定し、「TOCHiTO(とちと)」プロジェクトと名付けられます。あわせて、今後の包括的なまちづくりについて、生活クラブと生産者、酒田市による協定が締結され、この協定のもとで、「TOCHiTO(とちと)」プロジェクトが今後進められることとなります。(第3段階)
人と人との交流が、地域課題解決への主体的行動へつながり、そして今、民間事業者・行政・協同組合の連携による新たな未来創りがはじまろうとしています。
「TOCHiTO(とちと)」プロジェクトは、単なる「移住・定住」ではなく、産地とともに「自分らしい暮らし」を創造していく取組みです。
この取組みを生み出した上記経緯の3段階につき、以下、詳しくみていきます。

◎第1段階:生産者と消費者が毎年の交流会で深め、築いた信頼感と親密感

減反制度が本格化した1970年、生活クラブは庄内の遊佐町農協(当時)とササニシキ3000俵の「取組み」を開始しました。米を媒介にし産地と消費地の今後の有りようを、ともに、平等の立場で考えていくという「取組み」です。それは、平田牧場(肉)等、各種生産物に順次広がっていきました。
1974年、第1回庄内交流会(※1→文末「深堀キーワード参照)が遊佐町で開かれ、生活クラブからは36名が参加し、生産者の家に分宿しました。生産者の家に泊まることで、本音での語らいがなされたと思います。お互いの生活環境・思っていること・今後のこと、等々。少なくとも、その時、想いも含めての「生活の協同」の萌芽が、庄内の生産者と都市部の消費者との間で生まれたのではないでしょうか。互いへの理解と信頼感は、その後、毎年開催される交流会で次第に深まっていき、萌芽はやがて大きな葉を広げていきます。2019年まで46回開催され(2020年はコロナで中止、2021年はオンライン実施)、この間1万人以上の生活クラブの組合員が庄内の産地を訪れました。日々の食卓の食べ物が、実際に誰によってどのように作られているのか。交流の中で組合員は生産者の苦労や人柄まで含めて体感し、実感し、共感します。生活クラブの組合員は、親愛を込めて庄内を、「食の故郷」と呼んでいます。
現在、日本の農業は少子高齢化の影響をもろに受け、人手不足が深刻な問題になっています。もちろん庄内地方も例外ではありません。あの産地が、いや、あの生産者が担い手不足で困っている。毎年の交流会で信頼感と親密感を育んできた生活クラブの組合員にとり、庄内が抱える深刻な地域課題は、もはや他人事ではありません。人手が足りないならば、自分たちができる範囲でのお手伝いをしたい…。その気運を受け止め、生活クラブは、2008年、組合員による生産者の援農や組合員が就農することを支援する活動(「夢都里路〈ゆとりろ〉くらぶ(※2)」など)を始めました。この活動で数世帯の組合員が庄内地方への移住、あるいは二地域居住という形で、すでに庄内地方に住みはじめています。

◎第2段階:持続可能な地域づくりへ向けて、産地との提携は新たなステージへ

産地を支援する活動は、当初は、産地の生産者と組合員との1対1の個別連携でした。しかし、例えば担い手不足一つとってもそれは産地全体の課題です。一方、消費地も地域全体で考えていかなければならない問題が数多くあります。それぞれがこれからも持続・発展していくにはどうするか。
生活クラブは、設立以来50年以上の長きにわたり、「食べる側(生活クラブ)⇔作る側(生産者)」の協同の力で「食の自治と産地形成」をすすめてきました。今後40年を見据えた場合に、今までの提携の歴史と実績をふまえて、生活クラブはどういった産地との提携の有り方をとっていくべきなのか。生活クラブの検討が始まりました。
2015年、生活クラブは「都市圏の生活者(生活クラブ)⇔産地の生活者(生産者)」という視点にたった新たなネットワーク構想を打ち出しました。同じ生活者としての立場から互いに次のライフテージに必要なものややりたいことを出し合い、それを双方の新たな協力のなかで実現を目指していこうというものです。
その構想の基本の考え方は、「持続可能な地域づくりのためには、『食(Food)』と『エネルギー(Energy)』と『福祉(Care)』を可能な限り地域内で自給し、コミュニティの強化と雇用の創出が不可欠である」というものでした。これを「FEC自給ネットワーク構想」(※3)と名付け、各産地に、その実現を目指す産地協議会の設置を提案します。これは、産地を組合員の食料基地として捉えるだけではなく、生活クラブ運動を産地の地域づくりに還元するという“双方向の提携”の提案でした。
この提案を受け、庄内地域では「庄内協議会」(※4)が2017年に発足します。
「庄内協議会」ではさっそく「FEC自給ネットワーク構想」の実現化に着手しました(※5)
「食(Food)」の分野では、2018年1月に「生活協同組合庄内親生会」が発足し(※6)、同4月から共同購入事業が開始されました。
「エネルギー(Energy)」では、2019年2月、「庄内・遊佐太陽光発電所」(※7)が建設・稼働しました。2019年には、5者(酒田市、遊佐町、生活協同組合庄内親生会、生活クラブ連合会、㈱庄内自然エネルギー発電)間で、「庄内自然エネルギー発電基金」創設に向けた共同宣言及び宣言に基づく協定が締結され、収益の一部を地域に還元する基金運用のしくみができました。(2022年度には、TOCHiTOの交流拠点の整備費用の一部に、基金からの助成が提案されています。)
そして、「福祉(Care)」です。生活クラブの組合員は、首都圏では60 歳以上が半数を占めており、「自宅で暮らし続けるためのサービス」「高齢者住宅や介護施設の確保」「自宅の住み替え」などに関し、生活クラブに事業として取り組むことを求めている人が多くいます。
そこで、生活クラブでは、高齢期の暮らし方として「住み慣れた地域で暮らす」に加え、新たにもう一つの選択肢として「主産地で暮らす」あり方の検討を始めました。このことが、下記「第3段階」での酒田市との連携につながっていきます。

◎第3段階:酒田市と生活クラブの連携によるパイオニア的なまち創りが始まった!

少子高齢化、人口減少、地域産業の衰退…、こうした日本の各地方都市が共通に抱える地域課題に、酒田市も直面しています。こうした中、2014年に内閣府から衝撃的なレポート(通称増田レポート)が発表されました。地域人口の指標などから予測すると、近い将来には、日本の約半数の896の市町村が消滅する可能性が高いとされ、その中に酒田市も入ったのです。その対策として、内閣府はその対策を検討するよう自治体に呼びかけ、酒田市においても2015年10月「酒田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」(※8)が策定されました。酒田市はその中で、移住施策推進の一環として、内閣府の提唱する「生涯活躍のまち」構想を検討することを明記し、酒田への人の流れをつくる取組みが本格的に開始されたのです。
50年もの長きにわたり庄内の生産者と交流・提携し、新たに「庄内協議会」にて「FEC自給ネットワーク構想」に着手した生活クラブの活動と、酒田市の行政の取組みが連携して行われるべきと、生産者が両者をつなぎ合わせ、そして2016年、都市部在住者のニーズ把握と首都圏への情報発信などを目的に、生活クラブとの連携を開始したのです。
実際のニーズ調査や首都圏組合員の声を踏まえ、生活クラブと検討を重ねる中で、①移住希望の中核世代は元気な60歳台であること、②そして単なる移住ではなく何らかの形でまちづくりに主体的にかかわっていきたいと思っていること、などが明らかになりました。
当初は、単に移住施策の一環として「生涯活躍のまち」構想(※9)を考えていた酒田市でしたが、上記生活クラブの「FEC自給ネットワーク構想」と次第に発想・考え方がリンクし始め、最終的に「単なる移住施策ではなく、一緒に持続可能なまちづくりをしていく」ということで今後の方向性が定まりました。そして、コンセプトキーワードを『参加する暮らし』(※10)としたのです。
生活クラブの側からみれば、「FEC自給ネットワーク構想」、特に「福祉(Care)」の「主産地で暮らす」あり方の検討と枠組みが一致するものでした。
そこから酒田市の「生涯活躍のまち」構想の具体化へ向けての取組みが、生活クラブと連携しながら、加速していきます。
 

まず、2018年、以下を骨子とした「酒田市生涯活躍のまち基本計画」(※11)が決まります。
計画の策定には生活クラブも加わり、その意見が反映されました。

○移住者が、様々な活動に参加することが、自らの生きがいになるよう。
そのことが地域の元気につながってくれることを期待。
○移住者が地域にスムーズに溶け込み、生きがいをもって活躍できるよう。
その過程を応援する地域交流拠点と、付随する移住者向け住居を公民連携で整備。

そして、酒田市は上記地域交流拠点と付随する住居の建設・運営を担う民間事業者の公募を2021年1月に実施し、同年4月に事業予定者が選定されました。同事業予定者(仮設機材工業株式会社・NPO法人パートナーシップオフィス・合同会社とびしま)が、同年11月に具体的な事業計画を策定、酒田市が承認し、まずは「移住者の住まいと地域の交流拠点」を整備運営していく「TOCHiTO」プロジェクトの枠組みが決まりました。この間も事業予定者、酒田市、生活クラブによる協議が行われ、移住を検討中の組合員の声も聴きながら事業計画を作り上げてきました。(※12
ハードが決まれば、当然、今後どのように展開していくかというソフトの設計・運用・実施の段階に入ります。持続可能なまちづくり、すなわち地域のSDGsをどう推進していくのか、です。
2021年12月、生活クラブ連合会は、酒田市・庄内みどり農業協同組合・生活協同組合庄内親生会と、相互の連携により庄内地域の持続可能な開発目標を推進し、地域社会の発展に資するため、「包括連携に関する協定」を締結しました。
包括連携協定では、12の具体的な項目(※13)での連携が定められました。具体的に、そして幅広く定めることにより、これまでの関係をさらに強化させ、その相互扶助の精神に基づき、地方と都市が共に生きる社会の実現を目指していこう、との想いからです。
この項目の中の一つに「生涯活躍のまち構想など、地域への移住定住人口と交流人口の増加に関すること」が定められており、これに基づき、生活クラブでは、酒田市と連携して進めてきた移住・交流拠点(住宅)「TOCHiTO」プロジェクト(※14)の事業計画を、今後進めていくことになります。
ただ、これは協定の中の1項目にすぎません。他にも連携項目として、食や農、環境、エネルギーなど、人が生きるために土台となる自然資本の持続可能性の追求があります。さらにそれに留まらず、文化や健康など「生きがい」に関することや災害支援にまで渡っています。
「自らの暮らしとまちの未来を、みんなの力で創り出していく」との宣言を、絵に描いた餅にしない(抽象的な言葉遊びには終わらせない)との決意が、これら12項目に込められています。
さあ、「食(F)」・「エネルギー(E)」・「福祉(C)」を自給するための道具立てはそろいました。これから地域の方々や移住してくる方々と、この道具をどう動かし、そしてどう循環させていこうか。そのスタートラインに、今、立っています。
どれだけ多くの方の、そしてどれだけ多様な形の、「参加する暮らし」をこれから共に生み出すことができるか。
FEC自給ネットワーク構想からローカルSDGsづくりへ。次なるステージの幕開けです。

~~~~深堀キーワード~~~~

※1 第1回庄内交流会

1974年、庄内の遊佐町で開催。生活クラブから36名が参加し、遊佐町農協・太陽食品(現平牧工房)・平田牧場の生産者と遊佐町農協(当時)の婦人部と交流した。新聞報道もなされ、「遊佐の農家に分宿し 婦人同士の交流生まれる」と見出しがつけられた。

※2 夢都里路〈ゆとりろ〉くらぶ

生活クラブ生協の取り扱う食品(農産物、加工食品ほか)を生産してくれる提携産地と、組合員やそのご家族・友人など消費者をつなげるプロジェクト。生産者の農作業を手伝いたい人、本格的に農業研修を受けたい人、田舎暮らしがしたい人を応援している。
     →https://yutolIro.jp/

3 FEC自給ネットワーク構想

経済評論家・内橋克人氏が提唱した「FEC 自給圏」構想にもとづいたもの。生活クラブでは第6 次中期計画(2015 年~ 2021 年)において方針化した。

※4 庄内協議会

2020年度時点で、15の構成メンバーからなる。代表は新田嘉七氏(平田牧場)。
→(株)平田牧場、(株)平牧工房、庄内みどり農業協同組合、(株)みどりサービス、共同開発米部会、(有)月山パイロットファーム、羽黒・のうきょう食品加工(有)、杉勇蕨岡酒造場、(有)余目農産加工、(有)月山農場、酒田米菓(株)、(株)飛鳥フーズ、ASM トランスポート(株)、㈱太陽ネットワーク物流、生活クラブ連合会

※5 庄内のFEC自給ネットワーク構想
※6 「生活協同組合庄内新生会」が発足
※7 庄内・遊佐太陽光発電所
※8 酒田市まち・ひと・しごと創生総合戦略

「まち・ひと・しごと創生法」(2014年11月公布)に掲げられた基本理念のもと、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるため、2060年までの酒田市の人口の中長期展望を示す「酒田市人口ビジョン」及び最初の5年間で取り組むべき政策目標・施策をまとめたもの。現在は第二期目。(酒田市公式HPより引用、一部編集)
https://www.cIty.sakata.lg.jp/shIseI/shIsakukeIkaku/kIkaku/sougosenryaku/senryaku.html

※9「生涯活躍のまち」構想

「東京圏をはじめとする地域の高齢者が、希望に応じ地方や「まちなか」に移り住み、多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができるような地域づくり」を目指すもの。(日本版CCRC 構想有識者会議、『生涯活躍のまち』構想(最終報告)<2015年12 月11 日>)
→ 国の第二期総合戦略(2019年12 月20 日)での位置づけは下記の通り変化
新たな全世代・全員活躍型の「生涯活躍のまち」を展開~「全世代の」、「移住者のみならず、関係人口、地元住民も対象」とした、「誰もが居場所と役割を持つ」「ごちゃまぜ」のコミュニティづくりの推進~   
(参考 https://www.chisou.go.jp/sousei/about/ccrc/index.html

※10 『参加する暮らし』

酒田市の生涯活躍のまち基本計画策定時に、外部委員として参加していた東北公益文科大学の鎌田准教授によって、(単に統一感を出すためのものではなく、また、購買意欲をかきたてるためのものでもなく)「これからの暮らしかた への共感」を生み出すことをねらいとして提案されたコンセプト。(以下、鎌田准教授による「酒田市生涯活躍のまちコンセプト提案書<2021年9月>」より一部引用-要約。)
****************************************
「みんなが活躍するまち」をつくるためには、人々による「参加」が不可欠です。
ここでいう「参加」とは、たとえば、
・関心を持つ、知ろうとするなど、関わり合いを持つこと
・実際に誰かのまたは何かのために活動し、役割を担うこと
・それらをつなぎ、広げ、ときには勇気づけること
をいいます。「参加」はまちに循環を生み、自律的な成熟を推し進めます。
時代は、義務・責任を超える新しい参加のカタチを求めています。「思い」による参加です。これらは義務・責任とは違い、“自分ゴト”としての参加を導きます。
酒田市の生涯活躍のまちは、そんな「思い」が通い合い、誰もが「参加する」コミュニティをめざします。
 ⇒「※14 TOCHiTO」の項も参照のこと。 

※11 酒田市生涯活躍のまち基本計画

医療機関や大学、地域での支えあいの仕組みを活用し、安心していきいきと暮らせるまちづくりを進め、参加者意欲の高い移住者の移住を促進し、協働による地域づくりを目指す。移住者が、地域づくりなどに参加することによって、自らの生きがいに資するとともに、地域の人材不足の解消に寄与するような取り組みとして実施していく。(酒田市公式HPより引用、一部編集)
     →計画本文はこちら

※12 移住者の住まいと地域の交流拠点

⇒名称に関しては「※14 TOCHiTO」の項を参照。

※13 「包括連携に関する協定」の12項目

(1)食の安全・安心に関すること。
(2)健康と福祉の向上に関すること。
(3)環境保全に関すること。  
(4)自然エネルギーの振興に関すること。
(5)農業の振興に関すること。
(6)地域のまちづくりの推進に関すること。
(7)教育、文化及びスポーツの振興及び発展に関すること。
(8)災害が発生した場合における支援に関すること。
(9)生涯活躍のまち構想など、地域への移住定住人口と交流人口の増加に関すること。
(10)地域循環共生圏の形成に関すること。
(11)その他、4者が必要と認めること。
(12)上記項目の取組みに関する情報発信に関すること。

※14  TOCHiTO

「TOCHiTO(とちと)」は拠点づくりを目指すプロジェクトと場所の名称で、松本友哉氏(合同会社とびしま)による原案をもとに、東北公益文科大学の鎌田准教授が「酒田市生涯活躍のまちコンセプト提案書」(⇒「※10『参加する暮らし』」参照)内で、その言葉の意味するところを含め示した。
 ***************************************
「TOCHiTO」という言葉には、“土地の自然や人々とつながることで実りある人生と持続可能なコミュニティがつくられる”というメッセージが込められています。また、移住者向けの居住棟を「TOCO」、地域交流拠点となる交流棟を「COTO」とそれぞれ名付けました。TOCHiTO は、酒田という土地とつながりながら、地域の人々と一緒に住むとこ(TOCO)ろです。そして、自分らしく参加すること(COTO)を通じ、みんなで未来を創るまちの拠点をめざします。