「鶴岡天神祭」、「大山犬祭り」と並ぶ、庄内三大祭りのひとつがこの「酒田まつり」です。
上下日枝神社の例大祭「山王祭り」として、江戸時代初期の慶長14年(1609年)から現在まで、一度も休むことなく続いている祭りで、昭和51年に酒田市の中心部22.5ヘクタール1774棟を焼き尽くして戦後4番目の大火となった酒田大火からの復興記念式と復興宣言とあわせて、昭和54年から「酒田まつり」と名を変えて、実に400年以上に渡って毎年開催されています。
「酒田まつり」は、毎年5月19日・20日・21日の3日間に渡って開催されます。お祭り期間中は、約350店舗の出店が並び、今年も大賑わいとなりました。
19日の宵祭りは、日和山公園とマリーン5清水屋前、酒田港本港地区のみなとオアシスの市内3会場で、立て山鉾の巡行(みなとオアシス)や、秋田市の竿灯(マリーン5清水屋前)などが行われました。20日の本祭りは酒田市の中心市街地で行われ、呼び物の山車行列では、54団体4,000人以上もの人々が参加して、酒田を象徴する大獅子や傘鉾など、各自趣向を凝らした山車やパフォーマンスで目抜き通りを巡行しました。
なかでも、本祭りで毎年行われる大獅子・仔獅子たちの行列は酒田まつりの大きな見どころのひとつ。
「酒田まつり」として生まれ変わった昭和54年から、街の発展と災害防止の願いを込めて、悪病・災害よけの霊獣として民間信仰の象徴であった大獅子(縦横2メートルの頭に10メートルの胴体)が黒・赤の2対4体が製作され、山車行列で街を練り歩くようになりました。
現在は大獅子が4体、平成10年・11年には仔獅子4体、さらに平成27年に誕生した可愛らしいあかちゃん獅子8体も加わって、総勢16体の大獅子ファミリーが酒田の街を練り歩く姿は圧巻のひと言。
無病息災の願いを込め、親が子どもを大獅子の口の中に入れ、噛んでもらおうと毎年たくさんの親子が集まります。
また、酒田まつりのシンボルとしてポスターともなっている、20メートルを超える「立て山鉾」も見逃せません。今年の夜間巡行では、クラウドファウンディングで企画された「立て山鉾映像投影プロジェクト」として国内初、世界でも類を見ない大型巡行山車へのプロジェクター映像投影が行われ、最新のテクノロジーと伝統の見事な共演で祭りに華を添え、注目を集めました。
酒田まつり
開催期間:毎年5月19日から21日
(5月19日宵祭り、20日本祭り、21日裏祭り、露店出店は3日間)
会場:市中心部(中町周辺)国道112号⇒市役所前⇒大通り⇒寺町通り
アクセス:
<車>山形自動車道酒田中央インターチェンジから約10分
<JR>酒田駅から徒歩約15分またはバスで約7分
※酒田まつり期間中は交通規制がありますのでご注意ください
※駐車場は、希望ホール、旧商業高等学校グラウンド、市体育館、有料駐車場等をご利用ください。