「私たちの“食の故郷”庄内地方で暮らす」その2

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終の住み家とコミュニティ

暮らしの基本は住まい

安心して寝起きできる場所があってこそ、心の安らぎが生まれ、日々の暮らしをいとなむことができます。住まいこそ人間の生活の基盤です。いつまでも安心できる場所で、自分らしく過ごしたいと誰もが望んでいますが、老後には「寝たきり」「認知症」「一人きり」などの不安もあります。それに対応するには、「医療・介護などのケア」「人との交流」「定住の保証」などが必要になってきます。

住み慣れていて、環境がよく、親しい人たちが周りにいるならなおのこと、「現在の自宅」に暮らし続けたいと考えている人は多いでしょう。しかし、その自宅も、子どもたちが巣立ち、伴侶を亡くし、心身の衰えを感じるうちに以前のような安らぎが感じられなくなるのも現実です。

ケアが生み出す新たなコミュニティ

自宅を終の棲家にしたいと考えるなら、地域にそれを可能とする在宅支援などのシステムが必要になります。そのための準備として、自分の住む地域の機能がどうなっているのかを調べてみましょう。実際に訪問し、ボランティアなどで関わり、介護される自分を想像してみます。地域にあるネットワークなどとつながり、自分でできる行動を具体的に起こすのが、自分らしさを叶える道です。

また、元気なうちに、自らにふさわしい「自宅」を選択し、移り住み、その地域に慣れ親しみ、最期まで暮らすというもう一つの選択もあります。「庄内地方で暮らす」は、生活クラブが長年の産地提携などで培ったネットワークから生み出した庄内の福祉コミュニティ構想です。

「2025年問題」をご存知でしょうか。団塊の世代がすべて75歳以上になる時、特に都市部では医療・介護の提供体制が追いつかなくなり、病院でも家でも死ねなくなるというのです。そんなに遠い将来のことではない、決して他人のことではない問題です。これからを考えるための集会にご参加ください。

<「庄内の福祉ミュニティ構想」スタート集会>
日時:3月18日(土)13:30~16:30
場所:主婦会館プラザエフB2(JR四ツ谷駅前)
基調講演:「日本で老いて死ぬということ」
講師:佐藤陽さん(朝日新聞記者)
パネルディスカッション:2025年、老いを地域で見守るために
定員:100名
参加申込みはこちら »

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