全国有数の米どころである庄内のシンボルともいうべき山居倉庫は、酒田の中でも1、2を争う名所ではないでしょうか。
あのNHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケ地として使われたことでも有名ですが、その魅力はどんなところにあるのでしょうか?
庄内地方は、その肥沃な土壌と山形県の中心を流れる最上川によりもたらされる豊かな水源により、古くから国内でも有数の米どころとして発展してきました。また、今のように陸の交通機関が発達していなかったころ、荷物を運ぶ手段として、古くから舟運が盛んに行われてきました。なかでも、最上川と新井田川に挟まれた山居町は舟からの荷の積み下ろしがしやすい環境であったため、酒田の米穀取引所の米保管倉庫として明治26年(1893年)に建てられたのがこの山居倉庫です。
新井田川の河伴で、樹齢150年を超える見事なケヤキ並木を背に、白壁、土蔵づくりの大型倉庫が連なって立ち並ぶ圧巻の美しい風景は、訪れる人々を長年にわたって魅了し続けています。
この倉庫は、土壁構造や屋根の内部を二重構造として通気性と断熱性を保ち、さらに倉庫内の温度が上がりすぎないよう夏の日差しよけとしてケヤキ並木を植えるなど、自然を活かした優れた工夫が随所に見られ、築後100年を超えてもなお、今にいたるまで現役の農業倉庫として使われています。
敷地内には2004年にオープンした酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」や、庄内米歴史資料館、軽食やお食事処なども併設され、連日観光客で賑わっています。
特に、倉庫と倉庫との間で、季節とともに移り変わる大きなケヤキの樹の下で歴史の風を感じながら爽やかなひとときを過ごせるオープンカフェはぜひ訪れていただきたいおすすめスポットです。
山居倉庫
住所:山形県酒田市山居町一丁目1番8号
開館:見学自由
休館:見学自由
アクセス:
JR酒田駅から車で約5分、日本海東北自動車道 酒田ICから車で約15分、
酒田駅より庄内交通バス10分「山居倉庫前」下車徒歩すぐ、
酒田駅より市営るんるんバス酒田駅大学線8分「山居倉庫前」下車徒歩すぐ
酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」
開館:9:00~18:00(お食事処「芳香亭」11:00~21:30)
休館:1月1日
電話:0234-24-2233(酒田観光物産協会)
庄内米歴史資料館
開館:9:00~17:00(3月~11月)、9:00~16:30(12月)
休館:12月29日~2月末日までは休館となります
料金:一般 300円、中・高校生 200円、小学生 150円
電話:0234-23-7470