おいしい酒田、食べ尽くし!

 

はじめまして。生活クラブ組合員であり、おいしいものには目がない「あさかぜ」(ペンネーム)です。

 

私たち組合員にはおなじみのお肉やお米などの生産地である山形・庄内地方。日本海や険しい山々に囲まれた自然資源の豊富な環境で、食の宝庫として知られていますが、今回生活クラブと提携している酒田市にて体験取材するお話をいただき、いつも食べているおいしい食材たちがどのようにして育まれているのかを直接探りに行けるとあって、休暇を利用して行ってきました。

 

まずは羽田より「おいしい庄内空港」に向け出発。2日間の短い旅ではありますが、天気も快晴、気持ちもウキウキ、ワクワク。未知の地域に行くのは、心が踊りますね。

 

 

目次

酒田名物、酒田ラーメン

 

酒田市の名物といえば、ラーメン!山形県は一人あたりのラーメン消費量が日本一。特に酒田市は自家製麺を使用している比率も日本一です。空港から真っ先に向かったのは、ネットで事前に調べてあったワンタンメンが名物という老舗、「満月」さん。

 

腹ペコだった私はワンタンメン大盛りを注文。昭和35年創業ということで概算60年。私の生誕とほぼ一緒だと思うとなんだか感慨深いです。サービスでいただいたごま油のきいたやわらかな昆布をつまみながら待っていると、ほどなくしてどんぶりいっぱいのワンタンメンがきました。

 

自家製麺率日本一の酒田。当然、満月さんも自家製麺。少し縮れて程よく噛みごたえのある麺にスープはあっさり、スッキリ系。煮干しと昆布だしが効いて最高にうまい!
ワンタンは皮が薄くて肉の味付けも香りもよく、まろやかな味わい。この日は気温が10℃程度と寒さも味方したせいもあって、サクッと平らげてしまいました。幸先よいスタートです。

 

 

 

庄内ならではの絶品イタリアンに舌鼓

 

酒田の名所などを巡ってお腹をすかせた後、夜はあきほ町にある、イタリアン「ラ ルーチェ」さんを訪れることにしました。

 

店内は落ち着いた木のぬくもりを感じられていい雰囲気。早速おまかせコースメニューを注文しました。

 

まず最初にいただいたのは、ぶどうジュース。
果汁がストレートにおいしくて、ホッと一息、旅の疲れが一気にとれました。

 

 

メインは魚介のカレー風味リゾットと、ソーセージとトマトソースのスパゲッティ。
リゾットは貝柱、あさり、エビの出汁をふんだんに感じられながら、何よりもさすが米どころ庄内といったところでお米のうまさが光るこだわりの逸品。パスタはアルデンテ感と深みのあるトマトソースの風味が絶妙で、シンプルなのに感動を覚える味。イタリアンはこうでなくては。

 

デザートは、ラム酒のアイスクリーム、優しいカボチャ入りパンナコッタ、チョコレートケーキなどなど、盛りだくさんで甘いものも好きな私は大満足。最後にスッキリとした締めのコーヒーをいただいて、最高の雰囲気の中、一人で食すのはもったいないくらいでした。次回は、嫁さんと行きますよ!

 

夕食を終え、今夜は砂越にある酒田市のお試し住宅に宿泊します。静かな住宅街にある立派な邸宅です。ここもやっぱりひとりではもったいないくらい。おやすみなさい。

 

 

 

あの老舗の銘店が酒田にも

 

昨日、各所の取材で頑張ったせいか、ちょっぴり朝寝坊した私は、事前に紹介いただいていた近隣にある温泉、「あいあい平田」でさぶんとひとっぷろ。泉質はナトリウム泉、朝から癒やしの世界に浸ったおかげで、からだはもとどおり。当温泉名物、湯の塩あんこモナカも絶品で、贅沢な目覚めとなりました。

 

もうひとつ、酒田に来たら必ず訪れたかったのが「酒田木村屋」。

 

創業なんと明治35年、110年以上の歴史あるパン屋さんです。初代創業者の方は、あの「銀座木村屋」で修行された方だそう。

 

 

店いっぱいに漂うパンのいい香りの中さんざん迷った末、りんごがふんだんに使われているアップルデニッシュと、名物であるあんぱんをチョイスしました。いずれも老舗の歴史に違わず文句なしの味わいです。私の地元である千葉県にも「新宿中村屋」と同じルーツを持つ「館山中村屋」があってお気に入りなのですが、このおいしさは両者ともにがっぷり四つの名勝負。思わずうれしくなってしまいました。

 

おいしい酒田・心意気の酒田にごちそうさま

 

今回ラーメン・イタリアン・パンなどさまざまな食を訪ねてきましたが、いずれも味は抜群で、普段食べ歩きが趣味の私も大満足。さらに印象的だったのは、新鮮な食材とそれを活かす調理をされている料理人の方や出迎えてくれるスタッフの方々がみな元気で明るく、丁寧な応対をしてもらったことです。

 

2日間の短い旅でしたが、酒田グルメを堪能するとともに、酒田人の心意気・真面目さ・誠実さ・気質を感じることができ、ますます酒田が好きになりました。ごちそうさまでした。

 

(※本稿は2018年4月上旬に実施された取材をもとに作成されました。)

 

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