生活クラブらしさ満載の参加型福祉コミュニティーづくり

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報告レポート

【プレ】老い支度を考える-ゆるやかな連絡会 「4つの切り口から考える老い支度-お金・住まい・からだ・生きがい-」

日時:2020年8月1日(土)13:30~15:00

ZOOMアプリを使用したオンラインセミナー

参加者:68名

 

*オンラインセミナー開催経緯

新型コロナウイルス感染拡大により、当初計画されていた首都圏各単協での会場開催が中止となり、代替としてZOOMアプリを使用したオンラインセミナーを開催することとなりました。

今回は試行的な位置づけで「プレオンラインセミナー」としました。今回のオンラインセミナーは、「リアルタイム配信」に加えて、録画も視聴可能となっています。

第1部

庄内暮らしプロジェクト紹介

生活クラブ共済連 小泉奉子

 

第2部

講演

「4つの切り口から考える老い支度 ―「お金」「住まい」「からだ」「生きがい」-」

講師:藤井智子さん(NPO法人Wco.FPの会)


お金、住まい、からだ、生きがい

 

4つの切り口とは、お金、住まい、からだ、生きがい。

それぞれについて、これからの暮らし〜気になるのはどんなことを考えてみましょう。

 

人生100年時代と言われる今、統計的にみると、男性の26.5%、女性の50.5%が90歳までは生きることになります。

その長寿の時代の老い支度のポイントは「どこで」「誰と」「どんな風に暮らすか」です。

 

今住んでいる家か、高齢者住宅か、その他子どもたちなどの近くへの引っ越しが考えられ、それが誰とどのように住むのかが関連してきます。

 

 

女性の方が長生きする時代には、最期は“おひとりさま”になることも考えておく必要があります。

また、健康でなくなったときや介護も、我が身にふりかかってくるものとして考えておいてください。

 

「平均寿命」と「健康寿命」は分ける必要があります。先の生活設計をするのは難しいのですが、少し長いスパンで人生を考えましょう、というのがこの「生活設計」となります。

お金の話

 

 

老後の家計―把握する数字

まず、お金については老後の家計を「収入」「支出」「貯蓄」から把握する必要があります。収入には、公的年金・私的年金・給料・その他の収入など

この中で、年金が非常に重要になってくるので、若い方も自分の年金を把握しておきましょう。公的年金以外は期限と金額の確認が必要となります。仕事での収入がある方は、いつまでどれくらいのペースで働くのか、が重要になります。

 

一方の支出は、1カ月または1年間の生活費と、その他のイベント費用に分けて把握します。

 

貯蓄では、使うまたは使えるお金と、残すお金の判断が必要となります。

 

 

●おすすめは「資産簿」

 

 

高齢期の家計は基本的には「赤字家計」です。そこで、家計簿で日々の暮らしの収支を見ることも大切ですが、ますは定期的に「金融資産一覧表」で残高をチェックし、「資産簿」をつけることをお勧めします。

すべての金融機関の預貯金・名義・種類・金額を一覧表にして、少なくとも半年に1度は確認しましょう。その情報は家族で共有し、どのように使うかを話し合うことも、いざという時のためにも大切です。

へそくりも、特別な理由が無ければ共有することをお勧めします。

 

「老後の資金」は、減っていくのは寂しいものですが、老後に使うことを前提としたお金なので、上手に取り崩していくことも考えましょう。

 

 

イベントを洗い出す

 

 

日常生活費以外に必要なもの(ライフイベント)を洗い出すこと。ライフイベントには、家電製品や車の買い替え、帰省・旅行など、冠婚葬祭、住宅のメンテナンス・リフォーム、住み替え(故郷や子供との同居など、高齢者住宅・高齢者施設)、介護や医療への備えなどがあります。それを具体的に書き出してみることで、老後の資金の整理ができるようになります。書き出しをしたら、家族で話をしてみてください。

 

○お勧め本

一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!(井戸美枝)

 

住まいの話

 

●「今の家に住む」か「住み替える」か

 

 

高齢期の住まいは、「今の家にずっと住む」と「住み替える」があります。今の家に住み続けるのであれば、

 

・片付け

・バリアフリー

・メンテナンス・リフォーム

・家事サービス

 

の利用がポイント。特に片づけは、きれいに住まうだけでなく、安全に住まうことにつながります。片付けはつまづきなどを無くし、安全な家にするという目的もあります。体力のあるうちに早めにすることを心がけましょう。

 

住み替えるというのは、

 

・子どもの近くへ引っ越す

・一戸建てからマンションへ

・高齢者向け住宅

 

の選択肢があります。引っ越しにはお金も大事ですが、体力が必要となってきます。介護が必要になってから、自分で納得できるところに住むことが難しいケースも多く見られるので、元気で自分がどのようにしたいかを考えられるうちに決めておくことをお勧めします。「いつごろ(タイミング)」引っ越すのか考えておくのも重要です。

 

からだの話

 

●高齢期の健康―医療と介護

からだについては、高齢期の医療と介護が課題となります。現在の日本の健康保険制度では、医療費の支払いについては高額医療費の費用負担などの情報を調べておきましょう。

さらに、介護が気になり始めたら、早めに「地域包括支援センター」に相談し、介護保険サービスを身近にしておくことも必要です。

 

 

公的な介護保険、医療保険は、今後の国の事情により変わっていく可能性はありますが、高齢期になったときには、現役時代よりは、自己負担額は抑えられます。

制度をよく知っていれば、保険にはいるよりも貯蓄の方が有利なことが多いので、制度は注意して見ましょう。

 

 

●高齢者の健康〜介護

大事なのは、適切なサービスを利用すること。

介護が気になり始めたら、早めに「地域包括支援センター」に相談に行きましょう。

 

 

認知症への備えとして、「任意後見制度」があります。将来に備えて自分で準備する「転ばぬ先の杖」です。公正証書で作る「契約」、任意後見監督人が選任されて効力発生(家庭裁判所)、財産管理委任契約、公正証書遺言、死後事務委任契約などを必要に応じて考えていきましょう。

最近は家族の中で信頼できる人に託す「家族信託」もあります。

 

生きがいの話

 

●生きがいは地域や人のつながりで

特にコロナの時代は、遠くと行き来できないことも多いので、自分の地域でのつながりは重要です。話すことは、喉を鍛え、嚥下障害を避けることにも繋がります。

 

地域で生き生き暮らすライフスタイルを考えるなど、健康寿命をのばし、生き生きした高齢期は元気なうちに自分で考えて備えるころから始まります。

高齢期の暮らしの中で「身体的自立」「経済的自立」「生活的自立」「精神的自立」と言われる4つの自立をいかに実現していくかを考えていきましょう。

 

 

特に大事なのは「精神的自立」…自分で考え、自分で行動する。精神的に自立することが、その他の自立にも影響し、健康寿命を延ばして生き生きと暮らしていけることにつながっていきます。

 


☆感想の一部

 

●分かりやすくご説明頂き、ありがとうございました。「資産簿」が大切、その通りだと思います。収入(年金)と支出、イベント、夫が先に亡くなった時の妻の生活費などを考え、各々の寿命年齢を想定して、「資産簿」の年表を作成し、随時更新していく事も教わり、とても為になりました。また、今後、何処で、どんな風に暮らしていくか、の選択に悩みます。夫婦で話し合いながら、講座がありましたらまた参加させてください。

 

●オンラインでの参加は人生初めてです。講演の中での自分の家の預金確認は半年毎に納得です。年齢も年齢ですので、今回のコロナ禍によりいつどのようなことが起きるのか予測がつかない事を認識しました。このような機会を設けて頂き大変に有難うございました。また、映像があまりに鮮明なことにも驚きました。

 

●初めてオンラインセミナーに参加しました。前日のzoomレッスンも嬉しかったです。セミナーの学びをこれから実践しようと思います。講師も経験豊富で内容も分かりやすかったです。盛岡在住の長男から電話あり、オンラインセミナーの話をしました。素晴らしい!と褒められました。

 

●移動の手間がなくて、気楽に参加出来ました。コロナが終息してもオンラインと現地参加の2箇所からのハイブリッド型にして欲しい。ZOOMは、現代のどこでもドア。

 

●「老い支度」という言葉からイメージしていたより、明るい前向きな気持ちになれるセミナーでした。あと数年でセカンドライフに突入しますが、資産簿をしっかりつけて自分で考えられる(決められる)ようにならねばと思いました。背景に使われていた酒田の山居倉庫も訪れてみたいです。

 

●初めてオンラインでのセミナーで少々緊張しましたが、今までの講演会は、大勢の人の前で聞くということは同じですが、マンツーマンでお話しを伺っているような気持ちになりました。とっても集中し、聞き終わった後、内容も、よくわかりました。今は、毎日自分なりに動いていますが、今回の話を聞いてもう少し積極的に動き、介護保険など具体的に知識として調べようと思いました。また片づけも少しずつしていますが、これからの生活を考え、移動したいと思ったときのことを考えもっと身軽になれるよう片づけしたいと思いました。

 

●日頃漠然と感じていたことをまとめられました。ホームページの資料も見てみたいと思います。資料についてなのですが(本日のパワーポイントの資料についても)、可能であれば、事前にお伝えいただければ、より良かったと思いました。(オンラインセミナーの案内のメールとかで)

 

●今まさに高齢の義母の介護中。やがて夫と私の身にふりかかって来る事のポイントを拝聴でき実感しました。資産簿を作り直してきれいなお金の使い方をしていけたらと思います。ありがとうございました。

 

●背景に山居倉庫の写真があったので酒田から中継しているみたいでした。学習という意味では、ZOOMはむしろ集中できるような気がします。チャットをはじめて使いましたが、リアルでいいですね。

 

 

この他にもたくさんの感想をいただきました。

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キャプション:オンラインセミナーのようす

配信後記

 

初めてのオンラインセミナーということで、運営側としては参加者のみなさんが問題無く繋がるかが一番の心配でした。

初めてZoomを使う方も大勢いらっしゃいました。みなさん不安だったと思います。そこで前日にテストを行ったことで、大きなトラブルもなく無事に行うことができました。

「資料は事前に配布して欲しい」というご要望も多くいただきましたので、今後の参考にさせていただきます。

オンラインセミナーの良いところは、遠隔地や自宅から気軽に参加できることだとよく言われます。さらに、講師の表情が見えやすいことに加えて、会議室でマイクを持って話すよりも声が聞きやすいことにあります。目の前で講義を受けているような臨場感を感じられます。

また、あとから気になるところを繰り返し見直すこともできます。ネットの接続環境が悪くても、大事なところを見直せます。

資料の見せ方や検索のしやすさなど、改善点も見えてきたので、これからもっと参加しやすく、身になるオンラインセミナーが開催できるように改善していきます。

(配信担当 タカハシ)